20代の頑張りがその後の人生を決めるという言説を信じてやってきたが疲れてしまった件
「20代の頑張りがその後の人生を決める」とよく言われる。X(旧Twitter)を見ると意識高い系の方がそういう趣旨のことを言っているのをよく見る。
20代で仕事に情熱を持って打ち込み、色々な経験や失敗を経てビジネスマンとしての能力を養うことが大切だ。体力・気力の充実している20代のうちにそういう経験をしないと、同年代の頑張っている人との差が開き、その差は一生埋まることなく、拡大しづつける。
そしてその差は収入や地位、ひいては人生の幸福度という結果に直結し、人生の質を決定づけるらしい。
私はこの前ちょうど30歳になった。私は「20代の頑張りがその後の人生を決める」という言説を信じて、20代私なりによく働いたと思う。
そしてそのおかげもあってか同年代の中ではそれなりの収入や地位を手にすることができた。
ただ、自分の適性や資質、パーソナリティを無視した頑張りをしたせいか酷く疲れてしまった。
この言説の20代を頑張ればその後の人生の安泰が約束される。ということではなく、30代からの戦場への入場チケットを手に入れられる。ということだとわかった。
この言説は上へ上へと昇っていくことを正とする前提の言説だということがわかった。
私はこれ以上、昇らなくていいから今は心穏やかに過ごしたい。