“History shows that there are no invincible armies and never have been.”
「歴史は無敗の軍隊が存在しないことを示している」というスターリンの言葉には、明確な出典があります。
1941年7月3日のラジオ演説
1941年6月22日にナチス・ドイツがソ連へ侵攻した直後、スターリンは7月3日にラジオ演説を行いました。
そこで、ドイツ軍が「無敵」なのではないかという問いを自ら提示し、それを否定するためにこの文章を述べています。
演説本文:Joseph Stalin, Radio Broadcast, July 3, 1941
ナポレオンと第一次世界大戦のドイツ軍を例にした
スターリンは続けて、ナポレオンの軍隊も無敵と考えられていたが敗れ、第一次世界大戦期のドイツ軍も敗れた、と例を挙げます。
そのうえで、ヒトラーの軍隊も同じように打ち破ることができる、とソ連国民へ訴えました。
一般的な「失敗から学べ」という人生訓ではない
旧記事では、この言葉を「どんな成功者も失敗する」「過信せず謙虚でいよう」という一般的な教訓へ広げていました。
しかし原典は、独ソ戦開戦直後の非常に具体的な戦時演説です。ドイツ軍の無敵神話を崩し、抵抗を正当化・鼓舞する政治的な文脈があります。
現代的に応用することはできますが、その応用と原発言の目的を混同しない方がよいでしょう。
出典状態
出典確認済み。1941年7月3日のスターリンのラジオ演説に “History shows that there are no invincible armies and never have been.” を確認できます。