「愛とは何か、とお前はたずねる。たちこめる霧に包まれたひとつの星だ。」
ハインリヒ・ハイネの言葉として日本語・英語で流通する一節です。
『Neue Gedichte』由来とする資料はある
多言語の引用データベースでは、この言葉をハイネの Neue Gedichte(新詩集)由来として紹介する例があります。
ただし今回、一次本文で完全一致を確認できなかった
Project Gutenberg等でハイネの詩集本文を確認すると、愛と星・霧を結びつける詩的イメージは多数見つかります。たとえば『歌の本』には「愛の星」や霧に隠れる星のイメージが現れます。
しかし今回の調査では、「What is love? you ask. It is a star wrapped in hovering mist.」に直接対応するドイツ語原文の該当箇所を確定できませんでした。
原典候補の確認:Heinrich Heine, Buch der Lieder|Project Gutenberg
旧記事の背景説明を外す
旧記事では、この一文をハイネの恋愛経験や文学観から直接生まれたものとして説明していました。
しかし具体的な作品・詩・連の位置が確定していない以上、その背景をこちらで補うことはできません。
言葉そのものを読むなら
星は見えるけれど手には届かず、霧に包まれれば輪郭も曖昧になる。愛を、確かに存在を感じながら完全には捉えられないものとして描く比喩として読むことはできます。
ただし、その魅力と出典の確実性は別です。
出典状態
要検証。ハイネ名義で広く流通し、『Neue Gedichte』由来とする二次資料もありますが、今回の調査では対応する一次本文の箇所を確定できませんでした。