“Youth is wholly experimental.”
日本語では「青春は何もかも実験である」と訳される、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの一節です。原文は実際に本人の随筆に確認できます。
原文は随筆「A Letter to a Young Gentleman…」にある
スティーヴンソンは、芸術家を志望する若者へ向けた随筆 “A Letter to a Young Gentleman Who Proposes to Embrace the Career of Art” の中で、次のように書きます。
Youth is wholly experimental.
本文確認:Robert Louis Stevenson, Across the Plains|Wikisource / Project Gutenberg
続きは「自分も人生もまだ知らない」
この一文の直後で、スティーヴンソンは若さの本質と魅力を、自分自身についても人生についてもまだ知らないことに結びつけています。
つまり「若いうちは何でも挑戦すれば成功する」という励ましではありません。自分が何を好むのか、何に向いているのか、人生がどんなものなのかを、経験を通して試している時期だという観察です。
実験には成功だけでなく失敗も含まれる
実験とは、正解が最初から分かっている行為ではありません。試し、結果を知り、そこから自分について学ぶ。
この文脈へ戻ると、旧記事のような「失敗を恐れず挑戦し続ければ成長できる」という自己啓発的な説明より、もっと不確実性を含んだ青春像が見えてきます。
「好きなものを知ること」と対になっている
直前には “To know what you like is the beginning of wisdom and of old age.” とあります。
何が好きかが分かることは知恵と老いの始まりであり、それに対して青春はまだ実験の時期である。若さと成熟を、この対比で捉えているのがこの文章の面白さです。
出典状態
出典確認済み。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの随筆に “Youth is wholly experimental.” を確認できます。