「青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。すなわち、働け、もっと働け、あくまで働け。」
オットー・フォン・ビスマルクの言葉として日本語・ドイツ語圏で広く流通する一節です。ただし今回の調査では、本人の書簡・演説・回想録などの具体的な一次出典まで特定できませんでした。
ドイツ語では “Arbeite, arbeite, arbeite!” と流通
ドイツ語圏では「若者への助言は三語だけ――働け、働け、働け」といった形で、ビスマルク名義の引用が長く流通しています。
一方、ビスマルク財団は出典を伴う本人発言を多数公開していますが、今回の調査ではこの一文に対応する一次資料を確認できませんでした。
参考:Otto-von-Bismarck-Stiftung「Zitate」
旧記事の「ビスマルク自身の座右の銘」を外す
旧記事では、この言葉をビスマルク自身の信念やドイツ統一の成功へ直接結びつけていました。
しかし、発言の時期・相手・媒体が分からない以上、「国家統一を成し遂げた経験から生まれた言葉」と説明することはできません。
言葉そのものを読むなら
この短句は、才能や運よりも仕事量や継続を重視する、非常に強い労働倫理として読めます。
ただし「働けば必ず成功する」という普遍法則ではありません。また、現代の長時間労働を正当化するために使うより、「何を成し遂げるにしても一定の継続的な仕事が必要」という程度に読む方が安全です。
出典状態
要検証。ビスマルク名義で広く流通していますが、今回確認した範囲では本人の書簡・演説・回想録等の具体的な一次出典を特定できませんでした。