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羽生善治「報われないかもしれないところで続けることこそ才能」|『決断力』の言葉

『決断力』出典として確認できる

「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」という言葉は、羽生善治『決断力』の言葉として確認できます。

才能を「結果」ではなく「継続する力」と捉える

結果が保証されているなら続けることは難しくありません。報われない可能性がある中で、同じ熱量を保って続けること自体を羽生は「才能」と呼んでいます。

これは「努力すれば必ず報われる」という言葉ではありません。むしろ、報われる保証がないことを前提にした努力論です。

この文章の出典をたどる手がかりは、2006年10月2日に公開されたマネックス証券のメールマガジンにあります。筆者は羽生善治の『決断力』を読んだうえで、第5章「才能とは、継続できる情熱である」からの引用として、この文と近い表現を掲載しています。少なくとも書名だけがインターネットで流布したものではなく、刊行翌年の読者による章名付きの引用が残っています。

ただし、当該メールマガジンが紹介する文には「継続してやるのは」という表現があり、現在の記事に掲載される流通文は「継続しているのは」という表記です。文意は似ていても、原著にある助詞・動詞の形まで確認したことにはなりません。原著の版と掲載ページを照合するまでは、現行の文章を厳密な逐語引用として断言しません。

KADOKAWA公式書誌によると『決断力』は2005年7月8日に刊行され、決断や直感、勝負の場面で何を選ぶかを扱う書籍です。「才能とは継続できる情熱」という言葉を読む際も、継続そのものを褒めるだけでなく、状況に応じて手を選び直すという広い問題意識に置くことができます。これは出版情報と章名を踏まえた編集上の読み方です。

「続けることが才能」という考え方は心強い一方、どんなことでも同じ強度で続けなければならないという命令ではありません。病気や環境の変化によってペースを落としたり、挑戦を休んだりすることもあります。情熱を維持することと、消耗するまで無理を重ねることは別です。本人の著書を離れた一般論として、努力の量だけで人を評価するのも避けたいところです。

参考資料:KADOKAWA『決断力』公式書誌、マネックスメール(2006年10月2日、第5章からの引用)。近いテーマとして、羽生善治「自分自身を裏切らない努力」の記事では、自治体の公式文書に掲載された別の流通句を扱っています。

出典について

判定:『決断力』第5章に帰属する引用を、2006年の読書記事で確認。原著の該当ページ・逐語一致は未照合のため「要検証」を維持。

引用の判定基準は出典ステータスの読み方にまとめています。

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