『芋粥』の言葉として確認できる
「人間は、時として、満たされるか満たされないかわからない欲望のために、一生を捧げてしまう。その愚を笑う人は、つまるところ人生に対する路傍の人に過ぎない。」という文章は、芥川龍之介『芋粥』の言葉として確認できます。
『芋粥』は、五位という人物が「飽きるほど芋粥を食べたい」という長年の欲望を持ち続ける物語です。この言葉は、抽象的な欲望論ではなく、その物語の中心テーマと結びついています。
愚かな欲望を笑う側も「人生の外」にいる
芥川は、叶うかどうかも分からない欲望へ人生を費やす人間をただ嘲笑してはいません。その「愚」を安全な場所から笑う人間もまた、人生を傍観しているだけだと突き返します。
欲望を肯定するだけでも否定するだけでもない、二重の視線がこの一文の面白さです。
出典について
判定:作品出典確認済み。 芥川龍之介『芋粥』。
引用の判定基準は出典ステータスの読み方にまとめています。
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