BLACKPINK「まだ地球を守れる」|2021年COP26公式動画メッセージの原文と意味

はじめに――BLACKPINKがCOP26で語ったこと

BLACKPINKと聞いて思い浮かぶのは、音楽やステージ、世界に広がるファンのつながりかもしれません。しかし2021年11月、グループは気候変動をめぐる国際会議COP26に向けて動画メッセージを発信しました。その言葉を読むと、エンターテインメントの影響力を何のために使うのかという問いが見えてきます。

公式YouTubeチャンネルには、2021年11月2日公開の動画「CALLING ALL BLINKS: CLIMATE ACTION IN YOUR AREA! #COP26」があります。その説明欄には「We can still save our planet. We can still save our future.」という英文が掲げられています。日本語では「私たちはまだ地球を守れる。未来も守れる」と訳せますが、これは当サイトによる説明訳です。

短いメッセージだけを見ると、「諦めずに頑張ろう」という一般的な励ましにも見えます。けれども説明欄は、2015年のパリで約束したことをまだ実現できる、と続く文章の中に置かれています。呼びかけの対象も、ファンだけでなく世界の指導者たちまで広がっていることが重要です。

原典を確認――公式チャンネルの2021年11月2日の記載

今回の中心資料は、BLACKPINK公式YouTubeチャンネルが公開したCOP26動画です。動画のタイトル、公開日、公式チャンネルの説明文を照合しました。匿名の名言まとめサイトが再掲した一節ではありません。英語の出典として直接確認できるのは、まず公式動画の説明欄に記された文言です。

説明文には「We can still realise what was promised in Paris 2015.」ともあります。これは、COP21で採択されたパリ協定に関わる約束を念頭に置く記述です。「まだできる」という言葉は、何も問題が起きていないという意味ではなく、約束を実行する余地を訴える表現です。

ただし、説明欄の文章と、映像で各メンバーが一語一句そのまま発話した内容は分けて扱うべきです。この記事では公式に記載された英文を紹介し、個々のメンバーの台詞として再構成しません。発言者をBLACKPINKというグループとして記し、未確認の逐語台詞を作り足さないことが出典確認の基本です。

COP26とは何だったのか――2015年から2021年への問い

COP26は、2021年に英国グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約の締約国会議です。国連気候変動枠組条約事務局のCOP26公式記録には、首脳級会合の演説・声明が整理されています。BLACKPINKのメッセージは、単なるファン向け企画ではなく、その時期の国際的な議論に呼応したものでした。

「パリ2015」という表現が伝えるのは、以前に掲げた目標を忘れず、次の会議で具体的な行動につなげようという時間の流れです。気候問題には国、企業、地域、個人など異なる立場が関わります。目標の存在と、実際にそれを達成するための行動を同一視しない姿勢が必要です。

一方で、公式動画は政策の細かな制度設計を説明する研究論文ではありません。会議の決定を正確に知りたいときは公的記録に当たる必要があります。アーティストの動画は参加を促す入口、政府間の文書は約束や決定を検証する資料と、それぞれの役割を区別して読むことができます。

「まだ守れる」という言葉の意味――希望と責任

英語のstillには「まだ」「今なお」という意味があります。ここでの「まだ」は、未来が無条件に安全だと保証する言葉ではありません。むしろ、状況が厳しくても行動する可能性を手放さないという語感があります。希望を語ることと、根拠なく安心させることは違います。

また、公式説明欄では「our planet」「our future」という所有の表現が繰り返されます。誰か遠くの専門家だけに任せる問題ではなく、自分たちが暮らし、将来を託すものとして受け止めようという呼びかけとして読めます。これは文章の表現についての解釈であり、各メンバーの内心まで推測したものではありません。

大切なのは、個人の努力だけであらゆる社会課題が解決すると早合点しないことです。選択肢を整える行政や事業者の仕組みも重要です。一人ひとりの関心を広げることと、制度を変える責任は両立するのであって、どちらかがもう一方を免除するわけではありません。

著名人の言葉をどう受け取るか――共感から確認へ

世界的に知られる音楽グループが社会課題について話すと、ふだんその話題を避けがちな人にも届く可能性があります。ただし、有名だからといって伝えられた数字や主張が自動的に正しくなるわけではありません。きっかけをくれた人への好意と、事実を確かめる作業を分けることが大切です。

好きなアーティストの動画を見たあと、会議の公式資料を読んでみる。学校や職場で課題を話すなら、誰が何を決められるのか考える。そうした行動は、難しいテーマに対する関心を具体的な知識へ変えます。共感を入口にしながら、判断の根拠は別に確かめるという姿勢が、長く使える学び方です。

同じ2021年のCOP26では、自然番組の制作者として知られるデイビッド・アッテンボローも演説しました。当サイトのアッテンボローのCOP26演説解説では、世代をまたぐ責任と協力の意味を取り上げています。音楽グループの呼びかけと、自然を伝えてきた人物の演説を比べると、同じ会議に向かう言葉にも表現の違いが見えてきます。

まとめ――公式の英文から確認できること

BLACKPINKの2021年11月2日公開のCOP26公式動画説明欄には、地球と未来をまだ守れるという英文が掲載されています。ここで確かめられるのはグループの公式発信であり、日本語訳は当サイトの説明訳です。

参照資料はBLACKPINK公式YouTube動画と国連気候変動枠組条約のCOP26公式記録です。前者で発信された言葉と日付を、後者で会議の位置づけを確かめました。公式説明文の文言を、個々のメンバーが話した未検証の逐語発言にすり替えることはしていません。

この動画から学べることは、希望を語るだけではなく、その希望をどの行動や判断につなげるかを考えることです。好きな人の言葉を信じるだけで終わらず、そこから自分で確かめてみる――それが、著名人の発信を読む豊かな方法ではないでしょうか。

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