【メリット・デメリット】転職回数が多いとどうなるかまとめてみた
【対象読者】
転職を検討中の方
転職回数が人よりも多く不安な方
【はじめに】
私はこれまでに以下の経歴を持っています:
- 証券会社での営業
- SIerでエンジニア
- SIerで営業
- 外資系コンサルティングファーム
これまでの転職経験は計3回です。人事関係者の話によれば、転職経験が年齢の十の位プラス1(20代であれば3社)を超えると、転職回数が多いと見なされ、転職活動時にネガティブな印象を持たれることがあるとのことです。
私の実体験と、採用担当者としての経験をもとに本記事を執筆しました。転職は人生において大きな転機です。
これは想像しやすいと思います。人間関係が一新され、給与や職務内容、労働条件、生活リズムなど、さまざまなことが変わります。
私自身、環境の変化を楽しんでおり、転職を通じて新しい知識を得ることができるため、ポジティブに考えています。しかし一方で、企業の視点から見ると、転職回数が多いことはどのように評価されるのかも考慮する必要があります。
日本における人材流動性が高まっているとはいえ、依然として転職に対してネガティブな見方を持つ人は少なくありません。特に企業の採用担当者は、採用した人が早期に退職してしまうと自身の評価が下がるため、そのリスクを避けたいと考えています。
また、採用活動には予想以上に多くのコストと時間がかかることも忘れてはいけません。このような背景の中で、以下のポイントについて考察していきます。
- 転職回数が多いことはリスクになるのか
- 企業はどのように反応し、どんな印象を持つのか
- 転職回数が多くて困ったこと
- 転職回数が多いことによるメリット
【転職回数が多いとどうなるか】
転職回数が多いと、採用面接において質問を受けることが多くなります。その際には、納得感のある説明が必要です。残念ながら、転職回数が多いことは採用においてマイナスに評価されがちです。企業側は、入社後すぐに退職されるリスクを懸念するためです。
ただし、IT業界は比較的寛容であることが多いため、この業界での転職は他の業種に比べて理解を得やすいです。一方で、親や友人、特に年配の方からは心配されることがあります。彼らは転職をネガティブに考える傾向が強いためです。
さらに、特定の領域において深いスキルを身につけていない場合、キャリア上不利になる可能性があります。長期間にわたって経験を積む必要がある分野もあります。たとえば、マネジメントポジションに到達するためには、一定の在籍期間が求められることが多く、転職を繰り返すことで管理職経験を積めないリスクが高まります。
将来的に管理職を目指すのであれば、ある程度長めに同じ会社で働いた上で、マネジャーに昇進した実績や経験を積むことが望ましいです。しかし、転職によって幅広く仕事や会社、社会を知ることができるため、視野の広さは獲得できます。部下や若い人に対して、さまざまなアドバイスをすることも可能になります。
また、会社ごとの違いを考えることで、共通点や本質に近いことを見つけられることもあります。スキルや経験の幅が広がるため、組み合わせ方によっては強みや独自性を生かせる可能性もあります。たとえば、以下のようなキャリアの組み合わせが考えられます。
- エンジニア+営業=ITコンサルタント
- マーケティング+営業=カスタマーサクセス担当
転職時には、これらの組み合わせ方やキャリアの方向性についてしっかり考慮する必要があります。
【終わりに】
実体験としても、転職回数が多いことは一般的にネガティブに捉えられがちです。厳しい現実ですが、一定以上のスキルや実績がなければ、より良いオファーで採用される可能性は低くなると考えるべきです。
そのため、以下の記事にまとめている通り、まずは今の職場での仕事を充実させることを考えてみるのがよろしいかと思います。
ただ一方で、転職をしたほうがいいタイミングというのもあります。
転職をしたほうがいいタイミングについては以下の記事でまとめていますので、是非参考にしてください。
なお、以下の記事では私の上記実体験を踏まえて転職しないほうがいいタイミングについてもまとめています。