ヴォルテール「真実を愛せ、しかし誤りを許せ」|『人間論』が語る自由と寛容

はじめに

「真実を愛せ、しかし誤りを許せ」。これはヴォルテールの真正な言葉です。

原文「Aime la vérité, mais pardonne à l’erreur」は『人間論』の「自由について」に確認できます。短い寛容の標語ですが、前後を読むと「何でも許せ」という意味ではありません。

真理への態度と、人間への態度を分ける

この言葉は、真実そのものを大切にすることと、誤る人間に対して寛容であることを同時に求めています。

誤りを真実と同じものとして扱う相対主義ではありません。真実を求めながら、間違えた人間をただ敵として扱わない。その二つを両立させようとするところに特徴があります。

啓蒙と寛容

ヴォルテールは迷信や不寛容を激しく批判した人物です。しかし理性を掲げる側まで他者への迫害に向かえば、別の独断を生みかねません。

だから「真実を愛する」と「誤りを許す」は対立しません。むしろ知的な厳しさと人間への寛容を切り離さないための組み合わせです。

まとめ

「真実を愛せ、しかし誤りを許せ」は『人間論』に確認できるヴォルテールの言葉です。

考えには厳しく、人間には寛容である。短い一節ですが、議論が簡単に敵味方へ分かれる現代にも残る問いを含んでいます。

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