「見ることは知ることだ。」
ジャン=アンリ・ファーブルの言葉として、日本語では非常に広く定着している一節です。
現代の出版物でもファーブルの言葉として使われている
世界文化社の『ファーブル昆虫記』復刻版の紹介では、「ファーブル生誕200年。『見ることは知ることだ。』」という形で掲げられています。
また、鎌倉市図書館の児童向け推薦資料でも、ファーブルを紹介する言葉として同じ表現が使われています。
ただしフランス語の一次原文は未特定
今回の調査では、「見ることは知ることだ」に一対一で対応するファーブル自身のフランス語文章と、その作品・巻・章を特定できませんでした。
日本で長くファーブルの観察姿勢を象徴する言葉として使われていることと、逐語的な本人発言の出典が確認できることは別です。
ファーブルの方法とはよく響き合う
ファーブルが昆虫の行動を長時間観察し、実験を重ねて記述したことは、その著作から明らかです。そのため「見ることは知ることだ」という短句が、人物像と非常によく結びつくのも理解できます。
ただし「人物像に合う」ことを理由に、本人がこの一文を逐語的に語ったと確定はしません。
出典状態
要検証。日本の出版物・図書館資料などでファーブル名義として定着していますが、今回の調査では対応するフランス語一次原文を特定できませんでした。