「仕事はナメてかかって、真面目にやれ」。テリー伊藤さんの言葉として紹介されてきた表現です。旧記事では、出典を示さないまま「リラックスすれば成功し、ストレスも軽くなる」と説明していました。しかし、本人の発言を読むと、単に気楽に働くという話ではありません。
2024年11月24日公開のTBSラジオ番組『コシノジュンコ MASACA』の記事では、テリー伊藤さんがテレビ業界へ入ったときの心構えを、自分の経験と言葉で説明しています。ここでは本人の発言記録と、流通する名言の文言を分けて確認します。
本人の発言が確認できる資料
TBSラジオ提供のインタビュー記事「まさか自分が歳を取るなんて! ~テリー伊藤さん」(radiko news、2024年11月24日掲載)には、テレビ業界に入る際、自分に決めていたこととして「ナメてかかって真面目にやろう」という本人の発言が載っています。さらに新しい分野へ入るときも同じ心構えで取り組むと述べています。
これは本人を話者とする番組の掲載記録であり、複数の名言サイトが引用を繰り返しているだけの情報とは異なります。ただし、旧記事の「仕事はナメてかかって、真面目にやれ」という命令形や、「俺は、どの仕事もそうしてきているんです」という語尾まで、掲載記事の文言と完全一致するわけではありません。元の流通文言の初出や、最初に本人がこの考え方を語った年月も、今回の資料だけでは確定できません。
流通文言の古い例:2013年のマリンフードの社長メッセージには、名言ランキングの引用として、旧記事に近い「仕事はナメてかかって、真面目にやれ」という文言がテリー伊藤さん名義で掲載されています。これは2024年のラジオ取材より古い流通例ですが、ランキングの引用元から本人の初出発言へ直接遡れたわけではありません。2013年にこの形で流通していたことと、本人の2024年の直接発言を分けて記録します。
「ナメてかかる」は手を抜くという意味ではない
本人は、学生時代から自分なりに面白い経験を積んできたことを挙げ、テレビ業界の人に対して最初から萎縮しないようにしていたと説明します。しかし、その直後に、自分は一生懸命やるとも語っています。そこでの対比は、相手や仕事を軽んじることと努力することではなく、気後れせず挑む気持ちと、実際の仕事に全力で向き合う姿勢です。
この解釈は番組内の具体的な説明に基づきます。「ナメてかかる」の字面だけを切り出して、根拠のない万能の成功法則にするべきではありません。相手への無礼、技術的な安全確認の省略、準備不足まで正当化する言葉ではないからです。
仕事や学びで、どう活かせるか
ここから先は本人の発言そのものではなく、編集上の応用です。たとえば未経験の仕事に入るとき、「経験がないから何もできない」と最初から諦めず、自分が別の領域で培った視点を持ち込むことはできます。一方、顧客への約束、知識の不足、相手から学ぶ必要は冷静に認めるべきです。
- 挑戦前:自分の強みと、まだ分からないことを紙に分けて書く。
- 着手時:「自分にも何かできるはず」と考えつつ、相手や現場の知識を尊重して質問する。
- 実行中:小さく試し、結果を確認する。自信を根拠のない断定に変えない。
- 振り返り:気持ちが楽だったかではなく、何ができて何を学んだかを振り返る。
ここでの実践例は、本人が指定した手順でも、科学的な効果を証明した方法でもありません。「自信を持つこと」と「努力や謙虚さ」を同時に考えるための一つの読み方です。
同じ人物の言葉を、発言の確認度で読み比べる
テリー伊藤さん名義の記事には、本人の対談・インタビューへ遡れる言葉と、まだ原典の特定に至っていない言葉があります。例えば、「天才ディレクター」と自分から名乗ったという言葉についても発言記録を整理しています。別の言葉の真偽は、この記事の原典が確認できたからといって自動的に確定しません。
出典・判定と、確認できないこと
判定:核となる心構えは本人のインタビューで確認できる。一方、旧記事の命令形を含む全文はその掲載文言との完全一致を確認できないため、本人発言を確認/流通文言に差異ありと区別します。
実出典:radiko news/TBSラジオ提供『コシノジュンコ MASACA』インタビュー(2024年11月24日掲載)。確認箇所は「TVでもすぐ目だったんですか?」に続く受け答えです。インタビュー記事に書かれている以上の初出時期や心理的効果は確定していません。
関連記事の出典状態の読み方は、出典から名言を探すで確認できます。
