『侏儒の言葉』で原文を確認できる
「われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である。」は、芥川龍之介『侏儒の言葉』の「多忙」という断章にある言葉です。
原文では続けて、恋愛が完全に行われるためには何よりも時間が必要であり、ウェルテル、ロミオ、トリスタンといった古来の恋人たちは皆「閑人」だ、と皮肉を込めて書いています。
失恋したら仕事を詰め込め、という処方箋ではない
旧記事では、忙しくすれば恋愛の悩みを忘れられるという実践的な助言として解説していました。しかし原文は、恋愛には時間が必要だという逆説的な観察です。
「多忙」が恋愛を救うというより、恋愛そのものが成立する条件を、芥川らしい皮肉で切り取った警句として読む方が自然です。
出典について
判定:原典確認済み。 芥川龍之介『侏儒の言葉』「多忙」。
引用の判定基準は出典ステータスの読み方にまとめています。
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