青空文庫本文で確認できる
「道徳は常に古着である。」は、芥川龍之介『侏儒の言葉』に実際にある一文です。
前後では、強者・弱者・道徳・良心について短い警句が連続しています。芥川は「良心は道徳を造るかも知れぬ。しかし道徳は未だ嘗て、良心の良の字も造つたことはない」とも書いています。
「道徳は時代遅れだから捨てろ」という意味ではない
「古着」という比喩は解釈の幅があります。古い時代から受け継がれたもの、誰かから着せられたもの、自分にぴったり合うとは限らないもの、と読むことができます。
旧記事では「既存の道徳は古いからアップデートすべき」と単純化していましたが、原文自体はもっと皮肉で曖昧です。その曖昧さも含めて読む価値があります。
出典について
判定:原典確認済み。 芥川龍之介『侏儒の言葉』。
引用の判定基準は出典ステータスの読み方にまとめています。
出典確認済み・要検証・誤帰属などの監査記事は、出典から名言を探すからも辿れます。
この言葉を『侏儒の言葉』全体の警句から読むなら『侏儒の言葉』作品ページへ。『河童』『芋粥』なども含めて作者からたどるなら芥川龍之介人物ページへ。