“The childhood shows the man, As morning shows the day.”
日本語では「朝が昼の証を示すごとく、幼き時代は成人の証となる」などと訳される、ジョン・ミルトン『復楽園(Paradise Regained)』の一節です。
出典は『復楽園』第4巻
『復楽園』第4巻で、サタンがイエスの少年期の行動を引き合いに出し、学問と名声へ誘おうとする場面にこの一節があります。
The childhood shows the man,
As morning shows the day.
原典:John Milton, Paradise Regained, Book IV
話者はミルトン本人ではなくサタン
この言葉は、ミルトンが自分の教育論として読者へ直接語った文章ではありません。
サタンは、幼いイエスが神殿で学者たちと議論した出来事を持ち出し、その早熟さから将来の人物像が分かる、と語ります。そしてギリシアの学問や知識へ目を向けるよう誘惑を続けます。
「三つ子の魂百まで」と同じなのか
日本語では、幼少期の性質が成人後にも残るという意味で「三つ子の魂百まで」と近く読まれることがあります。
しかし原作では、幼年期一般についての教育格言というより、イエスの少年期を材料にサタンが将来を論じる会話です。
短句だけを普遍的な発達論へ変えるより、誰が誰を説得しようとしているのかまで戻す方が作品の意味を保てます。
出典状態
出典確認済み。ミルトン『復楽園』第4巻に原文を確認できます。作品内の話者はサタンです。
ジョン・ミルトン人物ページへ → 『失楽園』『復楽園』と、作者・登場人物・翻訳の違いを横断して読めます。