PROVERBS & IDIOMS
短い言葉の奥にある、長い来歴をたどる
ことわざや故事成語は、短いからこそ意味だけが独り歩きしやすい言葉です。ここでは、辞書的な意味だけでなく、確認できる古い用例、原典、後世の変化、分からないことまで分けて読み直します。
まず読みたい9つ
- 「命あっての物種」とは? — 1660年『狂言記・武悪』に見える「命が物種」から読む。
- 「鼬の最後っ屁」とは? — 「最後まで頑張る」ではなく、窮地の非常手段という意味を確認する。
- 「噂をすれば影が差す」とは? — 『譬喩尽』『浮世床』に見える古い用例をたどる。
- 「烏合の衆」とは? — 『本朝文粋』の「烏合之群」と中国古典の背景を見る。
- 「呉越同舟」とは? — 『孫子』九地篇の原文へ戻り、後世の逸話と区別する。
- 「虻蜂取らず」とは? — 「虻も取らず蜂も取らず」という古い形と由来の不確かさを整理する。
- 「危ない橋を渡る」とは? — 単なる「挑戦」とは違う意味と、1893年の古い用例を確認する。
- 「嘘つきは泥棒の始まり」とは? — 小さな不正を軽く扱わないための戒めとして読む。
- 「後足で砂をかける」とは? — 1883年の用例を確認し、根拠のない動物由来説と区別する。
この領域で区別すること
- 現在の意味と、古い時代の用法
- 最古級の確認資料と、その言葉の本当の起源
- 原典にある話と、後世に付け加えられた由来話
- ことわざと、故事成語・慣用句・翻訳された外国由来の表現
「古い用例がある」ことは「その時に生まれた」ことを意味しません。分からないものは分からないまま残し、確認できる地点から来歴をたどります。